鎧や兜を飾ること
鎧や兜を飾ることは、武家社会から生まれた風習と言われています。
戦いに行く前に安全を願って神社に参拝する際、鎧や兜を奉納したことに由来しています。
当時の武将にとっては自分の命を守る大切な鎧・兜であり、精神的なシンボルとして大切な宝物とされていました。
現代では鎧や兜の”自分を守る”ものという意味から、病気・怪我・事故等から子どもを守ってくれるようにという願いが込められています。
鯉のぼり
鯉のぼりは、江戸時代ごろに町人文化から生まれました。兜や鎧とはルーツが異なっています。
鯉は清流だけでなく、池や沼などの環境の悪い場所でも生息することができ、非常に生命力の強い魚と言えます。
中国の伝説「登竜門」という話に出てくる魚としても有名です。
鯉が急流をさかのぼり、竜門という滝を登ると竜になって天に登るという話です。
子どもがいかなる環境にも耐え、立派に成長するようにと願うための飾りが鯉のぼりです。